Sasieni Four Dot Patent "Brooklands" Bulldog (1947?)

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Four DotのPatent No.付きBrooklands。Dunhill #47、Comoy's #5、GBD #2007 etc…。世にアップライトなBulldogシェイプは多いといえど、この男性的で剛直なBulldogはその中でも最もバランスがとれた美しいシェイプの一つに挙げられるのではないだろうか。戦前にFour Dot、Eight Dotの標準的なフィニッシュであったダークプラムカラーに染め上げられた色彩と、高度にエッジを切り出されたシャープでマッシブな、抑制された佇まいが非常に印象的なパイプである。Alfredの時代を示すノンフィッシュテイルのSasieniスタンプと、まだフィニッシュ名が現れていないことから1946年〜1950製造と思われる。さらにステムのFour Dotロゴがやや色の褪せたペパーミント・グリーンに近い色であることから、戦後間もない間ライトブルーのエボナイト棒が入手不可能だった時期（1947年頃）にまでピンスポットで製造年を特定できるかもしれない。

グループ4程度のキャパシティがある中型の、しかもかなりシャンクも太いファットなシェイプであるにも関わらず、手に持ったときに驚くほど軽いパイプ(35g)である。これもSasieniのPatent Curing Processのもたらす恩恵だろうか。

Sasieni #77 "Brooklands" shape execution :↑

パイプはしばしば宝石に例えられるが、深い輝くようなダークプラムのステインと幾何学的で複雑なカットを備え、硬質な鉱物のイメージを持つこのPatent Sasieniにこそそのような例えが相応しいと思う。量感のあるボウル上部と、丸みを帯びすぎないボウル下部の曲線に注目。

 

Brooklands in Book:↑

写真はRichard Carlton Hacker; Rare Smokeのカラーページ。このサンプルと同じフィニッシュのBrooklandsが写っている。あちらはEight Dotだが…。