Comoy's Tradition #284 Bullmoose (1950's-mid60's)

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description:

Traditionのこれも非常に美しいBullmoose。ほぼ#256 AuthorのボウルをBulldogのにしたものといっていいシェイプ。Bent RhodesianとするかBullmooseとするかは微妙であるが、とにかくクラシックでChubbyな形である。Bullmoose/Bent RhodesianとしてはGBDの#9438シェイプが有名だが、この#284は、小太りで可愛らしい印象の上に加えComoy's特有の優美さを兼ね備えている。咥えたときのバランスも素晴らしい。Traditionのワインレッドカラーのコントラスト・ステインも相俟って、非常に魅惑的な1本となっている。Comoy'sのRhodesian系シェイプとしては他にストレートの#404、ExtraordinaireサイズのBullmoose #499(G.L.PEASE Classic Collection "Blackpoint"の缶のイラストのパイプ)などがある。

今回もアイロンによるスチームアウト法を施し、若干ハンドリングマークの類を軽減することができた。(写真はレストア前の状態)手元に届いたときは煙草の煙による着色で一見ウォルナット系のステインに見えたが、アルコールでワックスを一旦落としてみたところワインレッドのステインが施されたボウル表面が現れてきた。このレッド系ステインは使い込むと色が落ちて非常に渋い風合いとなることが判明。

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"Chubby Bullmoose"; Comoy's shape #284:↑

Comoy's シェイプ#284。正面からの写真では、Comoy'sの比類なき工作精度が垣間見える。完壁なシンメトリーと、完壁なBullmooseのエクスキュージョンには思わずため息が出そうである。

 

 

shape#256:author
stem: handcut vulcanite
junction: normal
color: darkred contrast
ornament:none
length:131mm
height: 38mm
chamber dia: 18mm
chamber depth: 30mm
weight: 46g

nomenclature:
Comoy's (in upper case, san serif)
TRADITION
MADE IN LONDON(circular stamp)
ENGLAND
286
3-piece inlaid C logo on the stem

note:
・リム少々アウトラウンド
・ボウルにハンドリングマーク
・ステムわずかに変色