Comoy's Tradition #256 Author (1950's-mid60's)

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description:

このパイプについては、グレッグ・ピースがComoy's Tradition #256について語った言葉をそのまま引用させて頂くことにする。

『…このパイプのグレインには特別なものは何もない。中心がだいぶずれたクロスカットで、ボウルの底には幾許か渦巻くようなエリアがある。暗いレッドのステインは完璧とはいえないグレインの不備を覆い隠すのに上手いこと成功していて、全体でみれば非常によくプロデュースされているパッケージングだといえよう。しかし、このパイプのシェイプは非凡という他はない! あまりにも完璧にシェイプが造形されているがために、グレインのことなど容易に忘れ去ってしまえるほどなのだ。前にも触れた通り、こここそが僕がComoyを愛する理由なのだ。彼らの作るクラシックシェイプはしばしば、バランス、美しさ、形、ラインにおいて完璧さそのものであり、このパイプも例外ではない。他のメーカーはこのシェイプを強調しすぎることがある。ステムをベントさせすぎたり、シャンクを太くしすぎたり、ボウルを丸くしすぎたり、マウスピースを長くしすぎたりといったようなことだ。このシェイプはルーベンス風であるべきで、単なる肥満であってはならないのだ。カーブは最も重要で、単なる肉のかたまりであってはならないのだ!』(グレッグ・ピース氏のサイト、パイプレビュー、"The Comoy Tradition Lives in This Beautiful Author"より)

個人的なことだが、このパイプは管理人がオールドイングリッシュのコレクションを始めるきっかけとなった1本である。グレッグ・ピースのサイトでこの#256番の美しさに衝撃を受けて以来、ずっと追い求めて来たパイプである。幸運にも1本目(このパイプ)はebayで非常に安価、非常に良いコンディションで手に入れることができ、さらにはもう1本をコレクションに追加することができた。あまり言葉で語ることもないだろう。とても美しいパイプである。マシンターニングによる造形でもここまで肉感や造形美を表現することが可能であるということを証明する傑作。

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"Perfect Author"; Comoy's shape #256:↑

グレッグ・ピースも称揚する、<完璧な>author、Comoy's シェイプ#256。

 

 

shape#256:author
stem: handcut vulcanite
junction: normal
color: darkred contrast
ornament:none
length:130mm
height: 45mm
chamber dia: 19mm
chamber depth: 30mm
weight: 41g

nomenclature:
Comoy's (in upper case, san serif)
TRADITION
MADE IN LONDON(circular stamp)
ENGLAND
256
3-piece inlaid C logo on the stem

note:
・ベストコンディション